ノイズの3次元観測
ノイズを面的に3次元観測して見る
オシロスコープの観測例

オシロスコープで電気信号を観測すると、このようなノイズが頻繁に観測されます。
このような波形は、遅延掃引や単掃引などの方法で、波形の性質を把握しようと試みますが、十分な情報は得られません。
走査型オシロスコープの観測例

波形を走査させる事で、左の観測波形のように何らかの要因によって波形が乱れている事がわかります。
2現象観測で原因波形と上下に比較表示すれば、原因の究明の手助けとなるでしょう。
例えば、絨毯の構造を知ろうとする場合、オシロスコープでは断面から観たり、引き戻してほどいて観ようとするものですが、走査型オシロスコープでは、上面や斜めから観る事ができますので、絨毯の模様やシミや汚れ、凹み等を知る事ができます。
凹みや穴があれば、その形状も明瞭に把握できますから、その原因の究明も容易となるでしょう。
オシロスコープで観測したノイズを含んだ波形例


オシロスコープでは、波形が交錯して表示される観測波形も、走査させる事でその原因要素を、瞭然と観る事ができます。
このように【SCANNER SCOPE】は、観測波形から得られる情報が多く、これまでのオシロスコープでは観測出来なかった新しい情報を、明瞭に観る事ができる様になります。
一般に物理現象を観測すると交錯波形として観測される場面が多く、その交錯波形の原因となっている要素究明も重要です。
この様なスキャナースコープによる3次元的観測・面観測という新しい観測手法が、皆様のお役に立てる事でしょう。